あけましておめでとうございます

2022年が幕をあけました
今年は冬将軍がいたるところで活躍しておりますが、【温活】は習慣化していますでしょうか?
年末年始に贅沢な食事をされている方は「脾臓」が弱ってきて、消化吸収機能が下がり
結果として冷えて免疫力も下がることになります。
1月7日の七草粥を食べる風習はその疲れた胃腸を養生するために必要不可欠な習わしですので、お正月中ずっと食べたいものだけをたべずに必ず粗食をとるようにしたいところです。むしろ食べなくてもいいぐらいです。
昔ながらのおせちだけならヘルシーで胃腸にもやさしいですが、
バリエーション豊かなお料理が目白押しの昨今の正月では、難しいですよね。
必ずご自身の胃腸を労わってあげてくださいね

さて11月6日に飲食営業を再開して三か月目ですが
まだまだ三宮方面の方には知られていなのでもっと広めていきたいというのが年始の目標です。
年始のイートイン営業は8日12:00からとなります。
疲れた胃腸を労わりにお越しくださいませ。

生活の変化はチャンス!

この1年で世の中も、なつめの仕事のスタイルも変わりました。

しょっちゅう質問いただくのは「免疫力」についてです。
なつめの薬膳セミナー&料理教室にご参加いただいている方はもうお分かりですが
気・血・水のバランスを中庸にしていくことが《健康》につながります。
そして健康に導くには【脾臓】が主な役割を担っています。
脾臓の健康は免疫力がある健康の証です。
365日気を付けていても完璧にはできません。
食事や習慣をプラスで摂り入れることばかりを考えがちですが、
今までの当たり前を一つやめるだけでも大きく体質が変わったりもしたりします。
例えば寝る前に夕食を摂ることをやめる。睡眠不足をやめる。肉食をやめる。とか・・

家族や自分が病気になって、健康のために何かを我慢するという考え方でなく
自分や家族を労わるために楽に悪習慣を捨てた。といったほうがしっくりきます。
皆さんも自分の体質を知ったうえで、あふれる情報に惑わされず調べてから納得した上で
行動してみましょう!

なつめの人体実験4

前回の報告からしばらく期間が空きましたが、がん手術からちょうど4年が経ちました。
今回も薬なし!再発なし!で血も鮮血で維持できました。
つくづく思うやっぱり薬膳のおかげ”!!
でもこれだけ気を付けてても、免疫力の基礎である体温を36,5度に持っていくのは至難の業です。
なかなか維持できません。
8年から10年でがんは見つけられるほどの大きさになるとお話しましたが
今現在、ハードワーク・睡眠不足・偏食・運動不足・下痢・季節の変わり目に風邪を引きやすい、
という方は自覚のない低体温(36度前後~以下)となっており何かしらの不調が出ているはずです。
私も同様でしたが疲れや痛みに鈍感で、疲労に対して麻痺してしまっているかもしれません。
どうか10年後の自分を労わってあげてください。


さて、今回も免疫力を上げるための養生法をお伝えします。(あくまでも自己流です)
●気(エネルギー)・血(血液)・水(分泌物や体液)これらが全身を巡るイメージをもつ
●胃腸が冷える食べ物飲み物は控えるが摂りたいときは生姜やシナモンなどをプラスする
●揚げ物、白砂糖を使った甘いもの、動物性脂肪(乳製品や肉加工品など)は控える
●既製品の合成調味料はなるべく使わない
●季節ごとの旬をいただく(インスタ、LINE配信を参照ください)
●動物性たんぱく質を食べるときはその3倍量の野菜を摂る
●尿の色はクリアな黄色がベスト
  ⇉薄い場合は水分の摂りすぎなので利尿作用のあるものを摂取して排出する。
  濃い場合 は水分をしっかり摂る。濁っている場合は動物性のものを控える。
●毎日湯船につかる
●7時間の睡眠を維持する
●軽い運動やストレッチ(呼吸、各関節を動かす)
●5味5色を意識して食べ過ぎない。食べ過ぎた時は翌日調整する
これらを我慢するのではなく《慎む》という言葉に置き換えていると自然と味覚も変わり
甘いものなどは欲しなくなります。
大変そうに見えますがすぐに慣れて、日常になっていきますよ。
あとは私も嫌いな運動をもっとして体温を上げようと思います。
またの報告をお楽しみに!

夏はおこっちゃダメ

暦の上ではもう、すさまじい速さで「初夏」がやってきました!

先日のお料理教室の内容も

《梅雨対策・抗菌メニュー》でした。

●冬瓜としじみのスープ

●豆アジと干し梅の揚げ煮

●鶏肉とハトムギの蒸しもの

●万能ニンニクだれのナムル

梅雨を乗り切る最強メニューです!

皆様も真剣な眼差しで、ついつい私も力が入っちゃいました。

毎回拙い私の説明ですが有難いですね~。

次回は夏本番を前に6月を予定しております。

さて蒸し暑さを想像するだけでうわ~っとなりますね。

そしてなんだかイライラ・・・

そこで、以前の春の配信も好評でしたが、夏の養生の原則です。

(以下引用)

★夏は万物が繁栄し、全てが花開き、実を結ぶ。

 夏の日の長さ、暑さを厭うことなく、

 気持ちを愉快にし、怒ってはならない。

 内にこもることなく、外に向かって陽気を開き通じさせる。

 この道理に背くと「心気」(心臓)を傷めて、秋に病巣をつくらせてしまう

私は冬生まれということも関係しているか分かりませんが

夏が苦手です。でした。薬膳を知るまでは。

暑さを言い訳にしてさっぱり冷たいものを飲む、食べる。

陽気を発散せず冷房のある所に逃げ込む。

この習慣が体に湿を溜め込み、胃腸も冷やします。

湿邪といって湿気は重い性質があり、

体の奥深くまでゆっくりと浸透して、不調が続き、

重篤な症状を引き起こします。

そしてなかなか治りにくいのが特徴です。

毎年重だるく、夏バテの状態が必ず来ていました。

私の場合、体質もちょうど痰湿タイプ(水分が滞る)なので

余計拍車をかけていたことが

薬膳を勉強したことで分かりました。

【体をクールダウンさせてくれる食材で涼を取る】

例えばスイカ、冬瓜、キュウリ、ナス、トマト、緑豆、はとむぎ等

がおススメです。体を適度に冷やすだけでなく利尿作用もありますので

水はけの良い体つくりに最適と言えます。

ノドが乾いたらスイカ!キュウリ!かぶりくつ!みたいな感じです。(ワイルドですが。お上品な皆さんは一口サイズに切ってください(笑)

ぜひ今年の夏はプチ薬膳やってみてください!

(※個人差はあります。冷え性の方は紫蘇や胡椒などと一緒に。)

そして暑さはイライラを招き、心臓機能に負担をかけると言われています。

だから夏は怒っちゃダメ!なんです。

レジャー満載の時期で人混み、渋滞と多くの方が経験されると思いますが

なんとか穏やかに乗り切りたいですね。

春はデトックス(解毒)体内掃除は健康への近道

陽気な陽気妃先生とのコラボセミナーも第4回を迎えました。

今回は年2回訪れる「陰陽転化」のうちの春のシーズンに重要な【解毒】

デトックスと聞くと痩せる・便秘というイメージをもたれますが、

正確には気の巡りを促したうえで、血(血液)水(血液以外の体液)にのって

不要な水分や老廃物を排出することを言います。

特に冬から春への移り変わりは《陰》から《陽》への転換期です。

私たちの体は、冬の間に栄養とエネルギーを体内に閉じ込めて貯蔵していましたが

それら溜まった不要なものを発散させる必要があります。

【健康の第一歩は体内そうじから】 です!

そこでおススメの食材は、『苦い味の春野菜』 です。

春野菜といっても様々ですが山菜類を主にご紹介していきます。

●うど

温性の性質で体を温めます。

のぼせ、めまい、むくみ、手足のしびれ、不眠、寝汗などを和らげてくれます。

春特有の風邪(フウジャ)雨の時期の湿邪(シツジャ)も取り除きます。

●菜の花

温性の性質で体を冷やしません。

血の巡りを良くして、肝機能や免疫力を高めるといわれています。

特に春先の血のトラブルからくる熱の伴う炎症や腫物、瘀血を取り除き

血の滞りをなくすと知られています。

●タケノコ

こちらは寒性の性質で体の余分な熱を下げて、去痰・麻疹などに効果があると言われています。

また、豊富な食物繊維により整腸作用で便秘やコレステロールの吸収をおさえる為、動脈硬化の予防にも最適です。

●フキ

こちらも温性で寒さのある春先にも体を温めてくれます。

ナトリウムの排出も促してくれ血圧を下げると言われますので、

減塩を心掛けていらっしゃる方には、この時期のおすすめです。

食物繊維も豊富ですし、カルシウムも含まれているので高齢者の方にも最適です。

これらを食卓に取り入れて体内そうじしましょう!

あと、毎年お伝えしておりますが

春は美しいものを愛でて、目を楽しませることが肝機能upの養生の一つです!

冬も味方につける薬膳

また今年も急に冬が来るんでしょうか。

年々時が経つのが早く感じられますね~怖いこわい( ;∀;)

冬の養生の原則(以下引用)

冬は万物の機能が潜伏する季節。

日の出日の入りを基準として早く就寝し、少し遅く起きる。

心を安静にし、厳寒を避けて温かく保つ。

無理に汗を出すようなことはしてはならない。

これらに背くと「腎気」(腎=生命力の源)を傷めて、春に病の症状が現れる。

このため、冬は「腎」を温めて補う薬膳が大切とされています。

東洋医学では「腎」はただ単に排尿を司る腎臓の臓器を示すだけでなく

人の成長、発育、生殖に関わる重要な生命エネルギーの根源とみなします。

いわゆる老化現象というのは、

膀胱・耳・骨・髪を含む腎機能の低下

この「腎」との関わりが密接に関係していると言われています。

ですので腎を補うことは老化防止にもつながるということになります。

●腎を温めて風邪を予防

ニラ、黒佐藤、山椒、鮭、青魚、シナモン、生姜、唐辛子、黒豆、黒酢、牡蠣、山芋、昆布、きのこ、にんにく、豚肉、豆類、プルーン、黒ゴマ、すっぽん、など。

比較的黒い色の食材と良質なたんぱく質が腎を補う食材として多く含まれています。

温めると同時に血の巡りをよくする食材もお忘れなく。

●ねぎ、たまねぎ、小松菜、青魚、山椒、黒酢、黒きくらげ、唐辛子、生姜、にんにく、など。

普段冷え性の方にとって、冬は温める習慣をつけやすいので、

体質の改善にも向いている季節です。

これらをうまく取り入れて、快適な冬を過ごしましょう!

 

かんたん風邪ブロック法

今年は9月ごろからインフルエンザが流行っているそうですね。 

人間は12度の気温差があると体調を崩しやすいと言われています。 

毎年乾燥の季節になる前にはお伝えしているのですが、 

私が薬膳を初めてから一度も風邪をひかなくなった対処法です!
 

●日ごろから気管を潤す 

《肺》は貯水タンクのイメージで、気管を通して全身に水を運び、呼吸と気を司ります。 

肺(呼吸器)潤すことで、口・鼻・のどなどから侵入する邪気をブロックし、風邪を引きにくい体質になります。 

秋の旬のもの(れんこん・山芋・銀杏・ゆり根・白ごま・はちみつ・松の実・白きくらげいちじく・梨など) 

白い食べ物は肺を潤す作用があると言われています。 

●ゾクゾクっと寒気がする場合は邪気が体内に入りたてです。 

これを放置すると体内で発熱しますので、まさに引き始めが肝心。 

寒気がしたら鍋に水と生姜とはちみつで好みの甘さにして沸騰させます。 

そのピリッとする生姜湯を飲むと、やがて悪寒はなくなります! 

●☝の悪寒を通り越してしまい、体内から発熱した場合、 

緑茶と菊の花をブレンドしたブレンドティーがおすすめです。 

苦さはありますが、体内の熱を素早く取り除いてくれます。少し多めに飲むと 

利尿作用から熱くなった尿が排出され、体温が下がります。 

これは、発熱すぐでないと効き目がでないので早めに飲んでいただきたいです。 

ご自身の体調に合わせてぜひ実践してみてください! 

早めの対処さえできればこじらせることもなく、厳しい寒さにも余裕です! 

尚、風邪を引いてしまってからはもう休養しか方法がないのであしからず(笑) 



秋は心を安らかに

早いもので立秋を迎えましたね~。

まだまだ残暑厳しい頃ではありますが、朝晩の気候は気持ちよくなりました。

【秋】は心を安らかにして、早寝早起きをし、陽気をひそめて過ごす。(養生の原則より)

気持ちが落ち込まないように、適度な運動と正しい呼吸法を会得し習慣にするとよいそうです。

秋は6邪のうちの一つ、燥邪(乾燥)が口や鼻から侵入し身体の水分などが損傷されやすくなります。

《肺》は潤いが大好き、乾燥が嫌いなので、

潤し機能を補うことで呼吸器系のトラブルを回避できるとされています。

ですので秋は「培陽潤肺」の薬膳が重要です。

梨・れんこん・百合根・栗・銀杏などが代表食材です。

薬膳料理屋だけあって、お客様も健康に不安のある方が結構な割合でいらっしゃいます。

そして心と体は直結しているなあと改めて感じます。

私もそうですが、ストレスなく心を穏やかにして過ごすことは、

簡単なようで難しいですよね。

そんな時にいつも思い出すのが、

【幸せとは、心と思考と行動が一致していること】という言葉。

この世の苦しみは「思い通りにならないこと」が全ての根源だそう。

どうにかできないかと頭を悩ます、他人の言動が気になってうまくいかない、など

こうしてほしい、こうなりたいなど常に思いとは別の現実があることに、

どう向き合うかで行動は違ってきます。

出来るだけ心の中と考え方と行動の3つが重なるように生きることは

究極のストレスフリー!だという有り難いお言葉。

分かってても出来ない・・(笑)

心を安らかにできるのは他の誰でもなく自分だけ。

 

薬膳で人体実験2
 

早いもので手術から2年が経ちました。 

前回の人体実験結果は大変な反響があり、そして有り難いお言葉もたくさん頂きました。 

この場をお借りしてお礼申し上げます。 

さて恒例化しつつある今回の結果です(笑) 

今回も再発なし、血液検査も全く異常なし!でしたーーー。 

気になっていた尿たんぱくも正常で肝機能も正常。 

そして前回から変わったところといえば、【血】が赤く綺麗な鮮血になったと思います。 

今までの血は汚れていたんだなあと初めて実感しました。 

しかし、数値には出ませんが、半年前と比べて運動量が減ったのは自覚があるので、 

《何事も程ほどに慎むこと、気を巡らすこと》 

に則って自分を律していきたいと思います。 

基本的には以前の配信通りにタンパク質の3倍の野菜を摂りバランスよく食べる。 

食べ過ぎた翌日は節制する。(※気になる方は人体実験1をご覧ください) 

ですが体温を37度近くに保つのは至難の業です。 

特に夏は薬膳の世界でも「気・血・水」が乱れると言われるのですが、 

室内、野外の環境と自分の体温をうまくコントロールすることが難しいです。 

わかりやすく言えば、 

自分の体をコップに満杯の水が入ったイメージにして、 

汗などで蒸発したり尿で少なくなれば、同じだけ水分を足す。 

体温調節しながらそしてまた出したら足す・・・という感じです。 

一つの策として運動習慣が続けばよいですが、やはり仕事柄、食事や帰宅時間のライフサイクルがまちまちだと 

決まった時間に散歩や運動ができにくいですね~(言い訳(笑)) 

さて、台風シーズンですが、残暑と朝晩の寒暖差が顕著に表れる季節です。 

体をクールダウンさせる食事と、 

冷えすぎないようにする食事との2極を同時に行うべき時期ですので 

体調管理はより難しくなりますよ。 



薬膳を始めたきっかけ
 

2014年12月にお店をオープンしてから早3年目です。 

スタッフやお客様は本当に温かい方ばかりでいつも助けられています。 

事業のほうはまだまだ成功しているとは言えませんが、 

大病を患った経験をお持ちの方や 

美容と健康の為に、お店に足を運んで下さるような意識の高い方が多く、 

健康情報が飛び交ったり、子供さんの初めての外食にと選んで下さったり、 

だんだんと美味しいだけじゃない飲食店になりつつあります。 

私、飲食業は20年ほど携わっていますが、 

五感で美味しいお料理を作ることや、おもてなしを追及することはひたすらやってきましたが、 

健康になることを目的に料理を作ったことも接客したこともなかったのです! 

だからもちろん働いている人たちも自分の健康には割と無頓着。(な人も多い) 

しかも自分よりも周りを気遣う性格の方がほとんどということもあってか 

若くして体を壊す方が大変多いのもこの職業ですよね。 

かくいう私も20年間、12時間~16時間勤務なんて当たり前に働いていました。 

若さって怖いですね(笑) 

今考えれば体調の変化は大いにあったのですが、 

その時は仕事が楽しくて、楽しくて夢中になって 

自分を労わることなんて考えていませんでした。 

自分を大切にしなかった性格、その代償はとてつもなく大きなものになりました。 

長くお世話になった会社を辞めてお店を始めるか悩んでいました。 

だってまた同じように長時間労働との闘いになるかもしれないから。 

数年前、母が脳出血で倒れた際、お医者さんが言ったことを思い出しました。 

「食生活が原因です」 (とても偏食でした) 

自分自身も食に携わる仕事をしていながら、食生活はかなり乱れていた現状。 

漠然と描いていた《店を持つ》という夢は意味のないものに感じられたのです。 

美容と健康が誰もの願いであり、 

そんなことが叶えられるお店だったら持つべきだと。いやあるべきだと。 

そして自分も健康を取り戻さなくては。 

そんなこんなで決めてしまえばあっという間に出来上がった薬膳料理やさん。 

皮肉なことに、薬膳の勉強をして初めて食の大切さを知りました。 

もっと早くに知っておけば母に伝えられたんですけどね。 

薬膳の奥深さについてはまた改めて。